マスターのひとりごと(インフォメーション)
お腹いっぱいに食事をしても甘いデザートを前にするとついつい食べちゃうのはなぜでしょう。
動物の脳には食欲を司る神経メカニズムがあります。
実は甘い高カロリーなデザートはこの神経メカニズムを打ち負かして野生の本能を蘇らせる魔力があるんです。
では食べ過ぎを防ぐための神経メカニズムがどういったものかというと
空腹になると「グレリン」というホルモン物質を分泌し、脳内で神経伝達物質「神経ペプチドY」と反応することで空腹を「感じる」ようになります。
満腹になると「グレリン」と逆の作用を起こす「レプチン」が分泌され、神経ペプチドYと反応して空腹感を静め、ごちそうさまでした。となります。
これが食欲のコントロールされる仕組みですが…
脂肪が多くて甘い、いかにもカロリーの高そうな食べ物を目にしたとき、有史以前から人間が持っている本 能に火がつきます...う~んワイルドだぜぇ...
太古の昔、我々の祖先はいつも食べ物を求めて歩きまわっていました。
いつでも充分な食事にありつける保証のない時代です。人類は生き延びるためにエネルギー消費を 抑え、機会さえあれば何かを食べたり蓄えたりしていたのです。
つまり「食える時に食え」「食えるだけ食え」でした。
高カロリーで甘くて美味しそうなデザートを目にすると古代からのサバイバル精神が呼び覚まされて
食欲中枢のグレリンとレプチンによるメカニズムより優先されて、ついつい食べ過ぎてしまうわけですね。
しかし、食欲中枢を打ち負かすデザート...恐るべし
慢性的なストレスにさらされた生活や、不規則で昼夜逆転、運動不足、太陽光を浴びる機会が少ない等の原因によって、私達は様々な体調不良に見舞われます。
自分でそういった環境を改善できないことも多く、まさに負のスパイラル...となる前に食事面で気分爽快になる方法を…。
先にもあげたような生活環境では三大神経伝達物質の一つセロトニンが不足してくるそうです。〈因みにあと2つはノルアドレナリンとドーパミン〉
セロトニンとは人間の精神面に大きな影響与える神経伝達物質で、様々な感情を静め、感情をうまくコントロールするために欠かせない物質なんだそうです。
ですので、うまくセロトニンを増やすために食事面で気をつけたい点をいくつか。
セロトニンは脳内でトリプトファンとビタミンB6が合成されて生成されます。
このうちトリプトファンは必須アミノ酸の一種で、体内では生成することができない為、食事により体内に取り込む必要があります。
一方の、ビタミンB6は腸内の細菌によっても一部体内で作られるため、一般的には不足しにくい栄養素であると言われていますが食品を通して取り込むことも心がけるのに越したことはないと思います。
・トリプトファンを多く含む食品
バナナ 、豆乳 、牛乳 、ヨーグルト 、プロセスチーズ 、アーモンド 、肉類 、赤身魚 、納豆 、すじこ 、たらこ 、白米 、そば
・ビタミンB6を多く含む食品
赤身の魚(マグロ・カツオなど)、肉類(豚肉・鶏肉・牛肉など)、レバー(豚・鶏・牛)、豆類(大豆・小豆など)、果物(バナナ・プルーンなど)
ストレスの多い毎日の中でセロトニンを増やして健康な生活を送るには、上記のような食物を摂るように心がけ、普段の食生活から意識して変えていくこともとても重要なことだと思われますので、ぜひ参考になさってください。
あ、因みにオッサンはこんな性格なんでストレス感じないっす(´・ω・`)