マスターのひとりごと(インフォメーション)

2011-12-03 16:15:00
 
 

 

カリフォルニア大学バークレー校の神経科学者マシュー・ウォーカー氏の研究によるとレム睡眠中に夢を見ることで、心に痛みを覚えるような記憶のつらさが軽くなるのかもしれないという結果が出たそうです。これはレム睡眠が一種の「夜間セラピー」のような役割を果たすというものです。 ( レム睡眠とは、睡眠中の状態のひとつで、身体が眠っているのに、脳が活動している状態で、夢を見るのはレム睡眠中であることが多く、この期間に覚醒した場合、夢の内容を覚えていることが多いとか。)

 ウォーカー氏によると、人は感情的に興奮するできごとを経験すると、体内にストレス物質が放出され、その化学物質のおかげでできごとに注意が向き、優先的に対処できるのだとか。基本的には、その物質に促されて眠っている間に脳が問題のできごとを処理するのだそうです。

 ウォーカー氏の研究チームは、34人の健康な若いボランティアを募り、実験を行いました。被験者を2つのグループに分け、両方のグループに150枚の写真を見せながら脳の活動をMRIでスキャンし、反応を評価したもので、写真は12時間の間隔を置いて2度見せたそうです。

 この写真は多くの研究で利用されているもので、キッチンカウンターの上のやかんといった無害なイメージのものから、事故で大怪我を負った人のむごたらしい写真まで、さまざまなものが含まれるとか。

 片方のグループでは、午前中に写真を見て、昼間は眠らずに、夜にもう一度見てもらい、もう片方のグループは、同じ写真を見るが最初に見てから一晩眠り、翌朝になってからもう一度見てもらったというもので、間に睡眠をとっている被験者のほうが、2度目に写真を見たときの感情の反応がかなり軽いという結果が。

この研究で、心をかき乱すような写真を見てから眠りについた人の脳をスキャンしたところ、レム睡眠時に感情を司る部分の活動が低下していることがわかったそうです。

 そればかりでなく、翌朝目覚めた被験者は、同じ写真にそれほど心を乱されなくなったと報告しました。ウォーカー氏によると「最初のできごとから後でそれを思い出すまでのどこかの時点で、脳が巧みに感情と記憶を切り離す。おかけでそのできごとの記憶は、もう心をかき乱さなくなる。それが『夜間セラピー』ということの意味だ」とか。

つまり、レム睡眠が人生の困難なできごとに対処する助けになるかもしれないと、実験を行った研究者らは話しています。

う~ん、ま、要するに、しっかり寝て夢見るとダメージから回復するってことですね。

それをず~っとたくさん繰り返すから「心の傷を癒すのは時間」と云われるようになったと。

オッサンも今日は寒くて店もヒマでダメージがデカいみたいなんでしっかり寝て夢を見たいもんですw。